【ウェブ解析】KSF設定のためのフレームワーク(2/2)
初めに
前回KSFについて解説しました。詳しくはこちらをご覧ください。
【ウェブ解析】KGIとKSFとKPIの関係
今回はKSFの抽出方法について紹介していきます。KSF設定するためには下記のようなフレームワークを活用することが有効です。
・3C分析
・5F分析
・SWOT分析
・PEST分析
今回はその中のSWOT分析とPEST分析を紹介します。
SWOT分析
自社の強み(Strongth)、弱み(Weakness)といった内部要因と、機会(Opportunity)脅威(Threat)といった外部要因を分析するフレームワークです。頭文字を取ってSWOT分析と呼びます。
強み(Strongth)
競合に対して差別化でき、ユーザーのニーズを満たせる要因。技術力や営業力、マーケティング力など。
弱み(Weakness)
競合に対して劣っており、ユーザーのニーズを満たせない要因。コストなど。
機会(Opportunity)
事業成長の機会と考えられる要因。買い手と売り手の動きや政治・経済・社会・技術・競合など成長の追い風となることを抽出します。
脅威(Threat)
事業成長の障害と考えられる要因。環境の変化や、競合他社の動きなど自社の強みを消し、弱みが深刻になる可能性を抽出します。
クロスSWOT分析
クロスSWOT分析は、SWOT分析で整理した状況から、優位性や差別化など戦略につながるKSFを抽出します。
機会(O) | 脅威(T) | |
---|---|---|
強み(S) | 積極化戦略(SO戦略) 自社の強みと機会を生かす。自社の強みをさらに高め追い風にのる。 |
差別化戦略(ST戦略) 強みで脅威を避ける。時には脅威を逆手に取り差別化のポイントを探る。 |
弱み(W) | 段階的戦略(WO戦略) 機会を生かすために弱みを補強する。段階的に弱みを改善しチャンスを逃さないようにする。 |
専守防衛・撤退戦略(WT戦略) 弱みを理解し、脅威を避ける。徹底的に防御策を図るか、事業撤退をする。 |
PEST分析
外部要因を分析するフレームワークです。Politics(政治的要因)、Economy(経済的要因)、Society(社会的要因)、Technology(技術的要因)の頭文字をとってPEST分析と呼びます。
Politics(政治的要因):法規制、税制など
Economy(経済的要因):景気や為替など
Society(社会的要因):人口やライフスタイルの変化など
Technology(技術的要因):特許や新技術の開発など
最後に
SWOT分析とPEST分析は網羅的に行おうとすると膨大な情報量となるため、事業に深く関係した事柄にフォーカスつことが重要です。